kintoneマスターへの道①
営業日報を作成してみよう!
本シリーズでは最近よく耳にするようになったkintoneを活用し、実際に業務改革を行っていきたいと思います。
第1回は「営業日報を作成してみよう!」です。
恥ずかしながら私たちの営業部では日々の日報報告をメールにて行い、その内容を1週間ごとにエクセルでまとめる…という運用を行っておりました。毎週のとりまとめも面倒ですし、毎週別シートとして増えていくエクセルで振り返りも大変、営業マンが同時にエクセルを編集していると先祖返りが発生…と、いろいろと問題を抱えておりました。
そこで、今回kintoneを使いWebアプリ化することで諸々の問題が解決できないかとチャレンジしてみました!
以下の画面に遷移しました。kintoneではあらかじめよく使われるアプリケーションのサンプルが登録されており、その中から必要なアプリを選択することが可能です。かなり多くのアプリが確認できます…まずは左上から「日報」と検索してみます。
「7個」のアプリが見つかりました。「日報」といっても業種や業界により様々なものがあると思いますので、複数準備されているのはとてもうれしいです。私はこの中から「ルートセールス営業日報」を選択します。
説明を見たところ…外勤での訪問先の入力や、内勤での業務内容を記載できるようです。
私たちが普段使用している営業日報にマッチしそうなので、こちらを選択してみます。
ポチっとな…!簡単に追加できました。
早速アプリを開き、右上の編集マークをクリックしてみます。
編集画面に切り替わりました。フォームタグで日々の入力内容の編集、一覧タグではカレンダー形式での日報一覧など一覧表示の設定、グラフタグでは入力内容に応じた分析などのダッシュボード設定ができるようです。
まずはフォームタグの内容を普段使っている文言に変更します。左側のパーツをドラッグ・アンド・ドロップするだけなので直感的に操作可能です。
左側のパーツから「数値」を選択し挿入したい箇所にドラッグ・アンド・ドロップ。
その後、編集マークをクリックし詳細を決定します。
はい!完了しました!日々の架電件数やアポイント数を入力できるようになりました。設定にかかった時間はおよそ10分…
最後に保存をして、編集した内容を更新します。
完了です。
2.使ってみて感じたこと、導入効果
まず、「アプリを作成する」という観点で見た際に、プログラミングの知識が全くない私でも、kintoneにログインしてから実際にアプリを作成するまでにかかった時間がおおよそ30分程度と、かなり驚異的な数字でした。これくらいの時間であればちょっとしたスキマ時間に新たなアプリ作成にチャレンジできます。
とはいえやはり使ってみると、やっぱりこの内容も入力できたらいいな…とか、一覧の集計はこういう風にしたい…等、追加で要望が出てきます。そんな時にもkintoneであれば今回のように直感的な操作でアプリのカスタマイズができますし、使いながらブラッシュアップしていく…という、いわゆるアジャイル的なアプリ開発にも最適だなと感じました。
今回営業日報をアプリ化したことにより、日報の入力→上司への報告+フィードバック→日々の集計を効率化することに成功しました。これまでの業務を以下に時間換算してみました。
- 日報をエクセルで入力しメールに添付し送付(毎日)
→1人2分 - 上長がエクセルにフィードバック内容を入力し再送信(毎日)
→1人に対し2分 - 毎週の取りまとめを1週間分のエクセルを取りまとめ作成(毎週)
→1人20分 - 適宜営業状況など数字の集計表を作成(月2回ほど)
→1回30分
担当営業4名、上司1名の1カ月の業務時間を計算すると以下となります。
- 4人×2分×20営業日=160分
- 4人分×2分×20営業日=160分
- 4人×20分×4週=320分
- 30分×2=60分
合計700分の削減です。数字にするとかなり大きいです。
そして何よりエクセルを廃止したことにより報連相もスムーズになりましたし、スマホからも簡単に入力できるので、パソコンでエクセルを開いて…という手間も省くことができました。
日報データが確実に蓄積されていくことにより、様々な視点から分析することができるようになりました。
3.ストレスフリーな営業情報の蓄積に
今回の営業日報アプリ化を皮切りに、営業部内でもkintoneの使い勝手の良さがじわりじわりと広がっていっているのを感じます。kintoneは料金形態が「ユーザー数×定額料金」なので、アプリをたくさん作成したほうがお得なんですよね。現状営業部内にはほかにもエクセルで管理しているものや、紙などアナログ情報に頼っていてデジタル化できていないものも多数あるので、徐々にkintoneアプリを浸透させることができればと思っています。
弊社ではお客様のkintone導入のための伴走支援や各種システムとの連携、開発支援など、kintoneの全社活用のための様々なご支援を行っております。ご興味をお持ちの方は是非ご相談ください!